- 2013.1.17
- 前島秀国さん(サウンド&ヴィジュアル・ライター)の公演チラシ記事をアップしました
- 2013.1.17
- フランチェスコ・トリスターノ日本ツアー2013のHPをアップしました。
フランチェスコ・トリスターノ ピアノ・リサイタル
ドイツ・グラモフォン第2弾CD「ロング・ウォーク」発売記念ツアー2013
~ブクステフーデからバッハへの飛翔~
2月20日(水)19時 東京・王子ホール
全席指定:5,000円
主催|王子ホール
[チケット・お問合わせ]王子ホールチケットセンター:03-3567-9990
~《ゴルトベルク変奏曲》への道~
2月21日(木)19時 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
*ドイツ・グラモフォンCD第2弾「Long Walk」録音場所
全席指定:5,000円
主催|ユーラシック
共催|京都コンサートホール[(公財)京都市音楽芸術文化振興財団]、エフエム京都
協力|ヤマハ株式会社、ユニバーサル ミュージック
マネジメント|エラート音楽事務所
[チケット・お問い合わせ]エラート音楽事務所:075-751-0617
■ チケットの予約
京都コンサートホール 075-711-3231
エラート音楽事務所 075-751-0617
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:184-808)
ローソンチケット 0570-00-0407(Lコード:54033)
~《ゴルトベルク変奏曲》への道~
2月22日(金)19時 名古屋・電気文化会館 ザ・コンサートホール
全席指定:4,500円
主催|ユーラシック
協力|電気文化会館、ヤマハ株式会社、ユニバーサル ミュージック
マネジメント|クラシック名古屋
[チケット・お問い合わせ]クラシック名古屋:052-678-5310
■ チケットの予約
電気文化会館チケットセンター 052-204-1133
I TICKET 0570-00-5310
チケットぴあ 052-02-9999
愛知芸術文化センター 052-972-0430
ヤマハミュージック東海 052-201-5152
[公演プログラム]東京・京都・名古屋
フランチェスコ・トリスターノ:プレリュード
ブクステフーデ:アリア「ラ・カプリッチョーザ」による32の変奏曲
ブクステフーデ:トッカータ ニ短調
ブクステフーデ:組曲 ニ短調
フランチェスコ・トリスターノ:ラ・フランシスカーナ
バッハ:パルティータ第3番 イ短調 BWV827
バッハ:パルティータ第5番 ト長調 BWV829
フランチェスコ・トリスターノ:シャコンヌ
**都合により公演内容の一部が変更になる場合がございます。また、未就学児の入場はご遠慮下さい。あらかじめご了承ください。
フランチェスコ・トリスターノ|ピアニスト・作曲家・キーボード奏者・DJ
フランチェスコ・トリスターノ
© Aymeric Giraudel
フランチェスコ・トリスターノは、2004年のオルレアン(フランス)20世紀音楽国際ピアノコンクールで優勝、またルクセンブルク・フィルハーモニーによりヨーロッパ・コンサートホール協会の「ライジングスター」ネットワーク・アーティストに選出され、ウィーンのムジークフェラインを含むヨーロッパの著名ホールで数多くリサイタルを行う。現在、主にヨーロッパ、アメリカ、日本を中心に精力的に活躍している。
フランチェスコ・トリスターノは、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティヴァル、ルール・ピアノ・フェスティヴァル等著名な音楽祭に参加するほか、ヨーロッパ、アジア、アメリカで多くのリサイタルやソリストとしての活動を行っている。2000年、19歳でミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団とアメリカ・デビューを果たす。以来、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、リール国立管弦楽団、王立ワロニー室内管弦楽団、ニューヨークの新ジュリアード・アンサンブル等と演奏。また、これまでにミハエル・プレトニョフ、クラウス・ペーター・フロール、エマニュエル・クリヴィヌ等の著名指揮者と共演。さらに2010年には、ハンブルク交響楽団(音楽監督:ジェフリー・テイト)のレジデント・アーティストに選ばれ、ソロ・リサイタル、テクノ音楽の公演、さらにハンブルク交響楽団のソリストとして多数の公演に出演する。また、2012年1月、ハンブルク交響楽団のアメリカ・ツアーにもソリストとして参加。
2001年、自らソリスト・指揮者として演奏する室内オーケストラ、ニュー・バッハ・プレイヤーズを設立。2004年、ルクセンブルク大劇場とブリュッセルのボザール劇場でヴィヴァルディの「四季」のピアノと弦楽のための編曲版の演奏会を開催し指揮とピアノを弾く。
幼少より作曲と即興に親しみ、例えば「それでも地球は動く」と「ヴィオラとチェロのためのソネット」はクラシック・スタイルの初期の作品である。現代の様式にも触発され、
ソロ・ピアノやジャズ・アンサンブルのための曲も作曲している。また一方、テクノ音楽の活動では、デトロイト・テクノの偉人カール・クレイグから世界各地での公演に数多く招待され共演している。さらに、ピアノ2台とドラムのユニット「アウフガング」の活動も行なっている。
2001年の初レコーディングではバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を、その後ニュー・バッハ・プレイヤーズとバッハの鍵盤の協奏曲の全チクルスをワルシャワで録音。2005年、フランスのSisypheレーベルからルチアーノ・ベリオの全ピアノ作品の録音をリリース、2006年、ペンタトーン・クラシックからミハエル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団の共演でラヴェルのト長調の協奏曲&プロコフィエフの第5番の協奏曲をリリースし各誌で絶賛される。2007年Sisypheレーベルからジロラモ・フレスコバルディの12のトッカータ(第1集)をリリース。
2010年2月の本格的な来日公演では全国で6公演を行い、大成功を収める。同年3月、ユニバーサル・クラシック&ジャズ(ドイツ)と専属契約を交わし、2011年3月にバッハ、J.ケージ、自作の新曲でドイツ・グラモフォンからCD「bachCage」をリリースした。同年6月、再来日を果たし、全国で「bachCage」のプログラムを含む6公演を行い、ツアーを成功させる。この6月来日ではNHKBSプレミアム「クラシック倶楽部」にも出演、さらにNHKBSの「エルムンド」にもライブ出演し、「bachCage」ショート・ヴァージョンの演奏を行う。
2012年2月、ダンスの鬼才、勅使川原三郎、佐東利穂子と「リユニオン~ゴルトベルク変奏曲」公演をすみだトリフォニーホールで行い大成功を収める。
2012年3月、京都コンサートホールでドイツ・グラモフォンCD第2弾「Long Walk」を録音、9月にリリース。「Long Walk」日本盤は12月19日発売。
1981年、ルクセンブルク生まれ。ルクセンブルク音楽院、王立ブリュッセル音楽院、ラトヴィア音楽アカデミー、パリ市立音楽院で研鑽を積んだ後、1998年ジュリアード音楽院に入学、修士の学位を得る。
~ブクステフーデからバッハへの飛翔~
2月20日(水)19時 東京・王子ホール
全席指定:5,000円 完売
[チケット・お問合わせ]王子ホールチケットセンター:03-3567-9990
~《ゴルトベルク変奏曲》への道~
2月21日(木)19時 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
ドイツ・グラモフォンCD第2弾「Long Walk」録音場所
全席指定:5,000円 好評発売中!
[チケット・お問合わせ]京都コンサートホール 075-711-3231
チケットのご予約
京都コンサートホール:075-711-3231
エラート音楽事務所:075-751-0617
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード:184-808)
ローソンチケット 0570-00-0407 (Lコード:54033)
~《ゴルトベルク変奏曲》への道~
2月22日(金)19時 名古屋・電気文化会館 ザ・コンサートホール
全席指定:4,500円 好評発売中!
[チケット・お問い合わせ]電気文化会館チケットセンター 052-204-1133
[チケット・お問い合わせ]クラシック名古屋:052-678-5310
■YouTube
Long Walk~ロング・ウォーク~
グールド《ゴルトベルク変奏曲》以来の“音楽的事件”
1950年代まで知名度の低かった《ゴルトベルク変奏曲》を録音し、衝撃的なデビューを飾ったグレン・グールドは、バッハを弾く意味、ピアノを弾く意味を根底から変えてしまった。その後、我々は真にグールド級の名に値する才能と出会ってきただろうか? いや、僕はひとりだけ知っている。ルクセンブルク生まれのフランチェスコ・トリスターノだ。
若きグールドを彷彿とさせる容姿に恵まれたフランチェスコは、グールド同様、卓越したバッハ演奏で高い評価を確立してきた。だが、ふたりの共通点はそれだけではない。グールドが、当時最先端のメディアだったテレビを駆使してバッハの魅力を伝えたように、フランチェスコは最先端のクラブに出演しながら、ダンスミュージックと伝統的なバッハを等しく並べて紹介する革新的な活動を行なっているのである。
そのフランチェスコが、グールドの《ゴルトベルク》以来の“音楽的事件”を起こした。
1705年、バッハはオルガンの名手ブクステフーデの演奏を聴くために400kmの道程を徒歩で往復した。それほどまでにブクステフーデに心酔していたバッハは、なんと《ゴルトベルク》の第30変奏に、ブクステフーデ作曲《アリア「ラ・カプリッチョーザ」による32の変奏曲 》の主題を引用していたのである。
要するに、ブクステフーデがいなければ、《ゴルトベルク》もバッハも、いわんやグールドの名演もこの世に存在していなかったことになる。
この驚くべき事実に注目したフランチェスコは、これまでピアニストたちが見向きもしなかった《アリア「ラ・カプリッチョーザ」による32の変奏曲 》を京都で録音し、2013年の来日公演でも披露しようというのだ。
これをグールド以来の“音楽的事件”と呼ばずして、いったい何と呼んだらいいのだろう?
もし、我々がグールドの《ゴルトベルク》を生で聴きたいと思っても、それは永遠に叶わない。だが、それに匹敵する“事件”に立ち会うことは出来る。その現場に居合わせた者は、フランチェスコ・トリスターノという“伝統と革新の融合”を目撃し、それを語り継いでいく幸運に恵まれるだろう。
前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)